
微笑んでしまうような線や形を見つけることの土台になっているものは、もしかすると「好み」かもしれません。以前白石市のH幼稚園に行く機会がありました。そこで、素敵な空間に出会いました。園舎と園舎のほんとに小さな空間に開いているちっちゃなアトリエです。そこの空間を創りあげたI先生との初めての会話・・・
「マーガレットの花の絵をここで描きました。クレヨンは16色全部出すのではなく、白、橙、黄、黄緑、緑、深緑の6色にしました。」
「どうしてこれらの色にしたの?」
「色がたくさんあると、花の絵を描くのではなく色あそびになってしまうと思ったからです。」
「じゃ、どうして緑を3色にしたの?」
「1色よりも濃さの違う緑を重ねるととてもきれいになるから。そんな描き方に出会わせてあげたかったから。私好きなんです。」
と、こども達の描いた絵を指差して茎の部分を見せてくれました。確かにとても良い感じに緑色が重なっています。このちっちゃなアトリエには、この先生の好みの色や線がたくさん生まれていました。
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